会社を知る
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中学生の頃の夢ってなんだっけ
四年制大学 既卒/商学専攻
エントリーシート
既卒であり時間があまり取れないことから、普段から書店で手に取る本が多く親しみのある出版社に絞り、一日書く日を決め机に張り付き、エントリーシートを書き上げる。巷には就活本やノウハウ本など数多存在するが、小手先のテクニックに頼らず素直に思ったことを書くように心がける。好きな雑誌や本のことを聞かれるのでスラスラ書くことができて、エントリーシートを書く段階から自分に合っている会社なのではないかと、手応えを感じる。志望動機は、自分の人生や人生の節目には常に本が隣にあり本によって人生が豊かになったので、今度は一人でも多くの人にそのような体験のできる本を届けたいという思いから。
2022年3月26日(土) 筆記試験
時間通りに試験会場最寄り駅である市ヶ谷駅に着くと、そこには長蛇の行列が。試験会場へ入室するまでに30分以上かかり、受験生の多さに圧倒される。このとき倍率何倍なのだろうと考えると高すぎて、ちょっと笑えて気が楽になる。筆記試験は新潮社名物の「100問試験」。文学から数学まで多岐にわたる。対策としては参考書一冊に目を通したものの、今思うと普段から本や雑誌を読むことに加え、色々なメディアやニュースに触れていることが重要であるようだ。
2022年4月20日(水) 一次面接
久しぶりの就職活動の面接であり、大変緊張した。前日までエントリーシートの確認や面接で話す内容を色々と考え、本番に向けて入念にチェックする。しかし本番直前の待合室で、出版社の面接って具体的に何を聞かれるのだろうと不安が襲う。自分を大きく見せても仕方ない、これまでしてきたことを素直に言うしかないと思い、面接に臨む。いざ面接が始まると、初めは緊張していたものの、丁寧に話を聞いてくれる和やかな雰囲気で進み安心する。無事通過。
2022年4月26日(火) 二次面接
一次面接同様面接官の方々が、会話するような形で話を聞いてくれる。聞かれた内容は一次面接を深掘りするような形で、丁寧に答える。面接の中で週刊誌記者に必要なこと(取材力や文章力など)を教えてもらい、営業だけでなく週刊誌記者への興味もより大きくなる。伝える意見を肯定してくれて、「じゃあこういうことだよね」「週刊誌にも向いているかもしれない」と前向きに捉えて良さを引き出してくれるように感じた。思い返してみると、中学生の頃、塾の帰りに毎日のようにコンビニで様々な週刊誌を読み漁っていた。四国に住んでいた当時の自分にとって、東京への憧れは週刊誌の中にあった。将来週刊誌の記者やカメラマンになりたかったことを改めて思い出す。無事通過。
2022年5月11日(水) 三次面接
二次面接と三次面接の間にゴールデンウイークを挟んだので、お寺や神社などを回りお参りする。課題作文もあり、気分を高め自分を追い込むために少し遠くの新横浜のホテルに籠り、作文を書きあげて何度も推敲する。面接では面接官の方の役職が上がり人数も増えて、面接会場に入室した瞬間緊張する。志望動機だけでなく趣味や好きな街など色々と聞かれる。これまで聞かれたことのない角度の質問で鋭く突っ込まれ驚くが、丁寧に回答することを心掛ける。新卒時マスコミに受かったものの、行かなかった理由を問われ答えに窮するが本心で答える。最後には、マスクを取って顔を見せるように言われ、少し恥ずかしく思えてマスク社会の影響を感じた。無事通過。
2022年5月16日(月) 最終面接
大変厳かな雰囲気の中始まる。10人ほど役員がいる中で話すことなど経験がないため変な汗をかく。これまでの面接同様聞かれたことに素直に答えることを心掛ける。答えにくい質問もいくつかあり、面接が終わった瞬間の手応えはあまりなく、神社にお参りした後、家に帰り電話を待つ。スマホが鳴った。内定の連絡をいただく。ついに新潮社への切符を手に入れた。この日の夜はいつもよりよく眠れた気がする。
- 面接会場近くの神社で食べた勝負飯。