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社員紹介

文芸/新潮文庫編集部
新潮文庫編集部

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2024年入社。
2024年より新潮文庫編集部。

新潮社に入社した理由

「出版社に入れば、名刺一枚で会いたい人に会える」という説明会で聞いたひと言がきっかけで、出版社を目指すようになりました。それまでは出版元を意識して本を読んだことがなかったので、改めて自分の本棚と向き合ったところ、好きな著者が軒並み「女による女のためのR-18文学賞」出身であることに気づき、賞の主催者である新潮社を意識するようになりました。

新潮社は、好きなものの話ができる場所だと感じています。本、雑誌はもちろん、映画や音楽、旅行、スポーツ、アイドルにも詳しい人が多く、1訊ねると10勧めてもらえるので、いつもやりたいことリストがパンパンです。

仕事の紹介

入社1年目の冬、『成瀬は天下を取りにいく』の文庫化を担当することになりました。その年の春に本屋大賞を受賞したばかりの注目作です。キックオフ会議では会議室に入らないほどの人が集まり、進行は通常より2か月早く、初版部数は耳を疑うような数字で、作る拡材は数知れず、メモに入りきらないほどのやることリストを前に、途方に暮れる毎日でした。

それでも、成瀬チームはもちろん、困ったとき一緒に社内を駆け回ってくれる上司や、SNS運用のアドバイスをくれる先輩、重版の仕組みを丁寧に教えてくれた営業部の担当者などなど本当に沢山の方のおかげで本を刊行することができました。

その後、舞台化をきっかけに、主演である山下美月さんの写真を全面に掲載した帯を巻くことができたのも、乃木坂46ファンとしてたまらない思い出です。

本屋大賞受賞作のように、大きな書名は社内だけでも関わっている人ややるべきことが多いですが、その分できることも沢山あります。スピン(しおり紐)の色を変えたり、スマホ用壁紙を作ったり。やりたいことをまずは提案してみる大切さと、それを叶えるために協力してくれる人がいることへの感謝を学んだ仕事でした。

新刊の帯デザインやコピー案の会議。皆で意見を出し合います。

新刊の帯デザインやコピー案の会議。皆で意見を出し合います。

入社後一番の思い出

「新潮文庫の100冊」が50周年を迎えた今夏、読書が身近になる、気軽に楽しめる体験型の本『0冊目の本』を制作しました。

以前から、中高生に向けた読書推進企画を考えていらっしゃった瀬尾まいこさんと「新潮文庫の100冊」チームでタッグを組み、瀬尾さんの書下ろし掌編「今、ぼくの70ページ」に読書を楽しむヒントを加えた小冊子となっています。

実はこの収録作は私にとって、初めて手にした書き下ろし小説原稿でした。「編集者は最初の読者」とよく言われますが、原稿をいただいたとき「本当に編集者になったんだ」と感激したのを覚えています。

『0冊目の本』は全国の中学校・高校に40万部配られ、一部は瀬尾さんのサイン会でも配布しました。(無料の電子版もあります!)

私自身、読書が好きだと自覚したのは中学生のときでした。沢山の娯楽に溢れた現代だからこそ、本もとても面白くて楽しいものであることを伝えられていたら嬉しいです。

「ある日のスケジュール」

9:30
起床。朝は苦手ですぐには動き出せないので、寝ころんだまま30分ほど読書をしてから準備を始めます。
11:00
自宅を出る。担当する作家の方との打ち合わせがあるので、渋谷に向かいます。
11:30
タイ料理のランチを食べながら、書き下ろし作品について相談。すごくすごく楽しみな企画です!
14:00
出社。たまっているメールやチャットをひとつひとつ返していきます。
16:00
装幀打ち合わせ。単行本から印象をガラッと変えたく、装幀部の担当者と綿密に相談します。
17:00
取材原稿のまとめ。yom yom編集部も兼任しているので、取材に行ったり、インタビューをまとめたりすることもあります。最近は国立科学博物館の特別展「いきもの超ワールド展」を取材しました。
19:00
作家の方からいただいたお土産を食べながら、新刊のコピーを考えます。ひと晩熟成させて翌朝再考するのがルーティンです。
21:30
退勤。料理は苦手なので、スーパーでお惣菜を買って帰ります。アニメやドラマを観ながら夜ご飯。今は「ペントハウス」をみています。
26:00
就寝。本当は日付が変わる前に寝たいのですが、「ペントハウス」が面白すぎるので、もうしばらくは無理そうです。
あちこちに穴を掘っていて可愛かったです。

あちこちに穴を掘っていて可愛かったです。

Off-Time

GWにドイツ旅行に行きました。ドイツでは大きなシュニッツェルを食べ、ゲーテハウスに立ち寄り、ドイツ・スパイ博物館でウソ発見器にかけられました。写真は、ベルリンの公園で出会った野生のウサギです。

わたしの「人生の一冊」(新潮社刊)

中学一年生のころ、教科書に載っていた「デューク」に魅了され、初めて手に取った新潮文庫が江國香織さんの『つめたいよるに』でした。『すいかの匂い』に収録されている「薔薇のアーチ」も大好きな作品です。好みの方向性を決定づける出会いだったと思います。

江國香織 『つめたいよるに』

江國香織 『つめたいよるに』

就職活動中の皆さんへ

私は研究職に進むつもりで食品微生物の勉強をしていましたが、意思疎通の出来ない菌と格闘することに飽きてしまい、色んな人と会って話せる職業に就きたいという考えから、思い切って就職活動の舵をきりました。

思い返すと、業界研究も企業研究も全く足りていませんでしたし、もっと満遍なく本を読んでいればよかったと反省することだらけですが、好きなものについて話せる面接はとにかく楽しかったです。

就活中は、自分のあらゆる部分がマイナスに感じられて落ち込むこともあると思いますが、深く考えすぎず、自分の経験とその時の感情を大切に、わくわくすると感じる方へ踏み出してみてください!

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