出版部 社員インタビュー
F・Aさん
2006年入社。
営業部、小説新潮編集部を経て2022年より出版部。
仕事の紹介
サイン本作成をお手伝い(製本前の見返しの紙に入れます)。
入社して5年間は営業部に所属し、書店営業と新書販売の仕事をしました。外回りにしても内勤にしても、かなり自由にやらせてもらった記憶ばかりです。現在は主にエンターテインメント系の単行本の編集をしています。
雑誌で連載を終えた原稿や書き下ろし原稿がさらに面白い作品になるように、作家さんと打ち合わせを重ねながらブラッシュアップしていくことに日々注力しています。そこにはプレッシャーもかかりますが、ぐっと手応えを感じることも多々あり、毎日がとても刺激的です。その分、校了する(編集作業を終える)ときはとても緊張してしまい、何度経験しても慣れることがありません。
単行本編集者は「個人商店」と言われたりもし、実際、隣の席の人が今、何の仕事をしているのかよくわからないのですが、他部署とは連携してチームで動くことが多いです。「この一冊にとってよりよい形とはどういうものなのか」を突きつめていくのに、様々な角度から意見を聞けるのはとてもありがたく、それによって販売部数が伸びたり、文学賞を受賞したりという結果が出るとチームの力も実感でき、ほんとうに嬉しいです。
また、文芸編集は、他の出版社がライバルでありながら、同じ作家さんの各社担当者はその作家さんを盛り上げるべく共闘関係にもあり、吉報があれば一丸となってお祝いできるというのも、いいところだと思っています。
入社後一番の思い出
所属した各部署、また携わった一冊一冊の本について、それぞれ想い入れはあるのですが、近いところだと、担当作が直木賞という大きな賞を受賞したことでしょうか。作家さんには改稿を重ねて元から力のある原稿をより研ぎ澄ましていただき、一方で装画や帯コピーなど本の外側をどうするか各担当者と相談しながらうんうん唸り、「すごい一冊ができた」という自負はあったのですが、それが世に出て評価され、また受賞によってさらに多くの読者を獲得できたということは無上の喜びでした。受賞後も作家さんの取材同行などで色々な場を訪れ、普段見られない景色を見させてもらいました。ある日のスケジュール
- 12:00
- 羽田空港着。前日は作家さんの講演会のお供で出張。一泊して帰京。
- 13:00
- 出社。出張先では対応できなかったメールや書類、社内の連絡事項をチェック。
- 14:00
- 新刊のサイン本作成のお手伝い。作家さんにご来社いただき、800冊分ひたすらサイン。
サインが超絶速い方だったため、1時間半かからず終了。
- 16:30
- 来年刊行予定の単行本の装幀とプロモーションの社内打ち合わせ。
- 19:00
- 待ちわびていた「週刊新潮」の連載原稿を拝受!
すぐに読んで作家さんに感想をメールし(次回の締切をお伝えするのも忘れずに……)、入稿。
- 20:30
- 退社。運動不足解消のため、1時間ほど徘徊してから帰宅。一日一万歩目標。
- 22:00
- 入浴や家事など。
- 23:00
- 晩酌。ラジオを聞いたり本を読んだり。
- 25:00
- 就寝。
Off-Time
学生時代好きだったバンドへの熱が3年前にいきなり再燃し、ファンクラブにも入り直しました。
ライブに行くたびに「このために私は働いている……!」と、強くこぶしを突き上げています。
2023年のライブ会場。一階の前から8列目、真ん中付近というめちゃくちゃいい席で、運を使い果たしたと思いました。
わたしの「人生の一冊」(新潮社刊)
『剣客商売』(池波正太郎)
歴史・時代小説を好むようになった始まりの一冊です。中学一年生の時、祖父の本棚から抜き出し、「根深汁とは何ぞや」というところから夢中になりました。池波作品から読書の幅が広がりました。
就職活動中の皆さんへ
自分の部署外の仕事でもやりたいと思うことがあったとき、相談してみたらいい人の顔が見えやすく、すぐに形にはならないかもしれないけれど種は自由にまいておくことができる、そしてゆくゆくは育てていける、というのが、私が思う新潮社の社風です。機械やシステム相手ではない、マニュアルの作りにくい仕事が多いことを逆手にとって楽しめる職場で一緒に働けることを、楽しみにしています。