コンテンツ事業室 社員インタビュー
S・Aさん

2001年入社。
パーソナル事業部、「旅」編集部、開発部、考える人編集室、ウェブフォーサイト編集部を経て、2024年よりコンテンツ事業室。

仕事の紹介


社内にも映像化作品のポスターを掲示(垣根涼介さん『室町無頼』です!)。

 入社して約四半世紀(!)。営業、編集、Webメディア、電子書籍、新規事業などさまざまなジャンルの仕事をしてきました。現在は、著作権管理部コンテンツ事業室で新潮社から刊行された作品の映像化を主に担当しています。
 作品の映像化や演劇化は、作家の方からお預かりした作品をより多くの方々に知っていただける絶好の機会です。ただし、「面白ければ何でもいいじゃん!」と、元の作品の核にある作者の想いや世界観をいたずらに改変することは許されません。作品本来の素晴らしさと、映画・テレビ・演劇としての魅力の相互作用をいかにして最大限引き出すのか。その根幹を支える仕事です。シビアな条件交渉などタフな局面もありますが、日々十分にやりがいを感じています。
 たまに、原作者の撮影現場見学に同行することも。あの人気俳優がすぐそこに! とつい浮かれがちですが、ミーハー心は噛み殺します。
 新しい作品の映像化はもちろん、過去の名作を広めるチャンスもまだまだ転がっています。最近では、野坂昭如さん原作のアニメ映画
「火垂るの墓」(スタジオジブリ制作、1988年公開)が世界190カ国以上のNetflixで一挙に配信され、グローバルランキングでTOP10入りするなど大きな話題を呼びました(日本でのNetflixでの配信は未定)。旧作に属する作品ですが、表現形式や伝達方法をつねに時代に合わせていくことで、それまで作品を知らなかった人たちにとっての「新作」になり得るのです。
 「本が好き!」はもちろんのこと、映画・テレビ・演劇・動画・ゲーム・音楽が好きなら一層楽しい部署だと思います。厳密な契約書づくりは慣れるまでに時間がかかりますが、論理パズルだと思えば楽しめます!

入社後一番の思い出

 じつは10代までは雑誌ばかり読み漁っていて、ほとんど本を読んできませんでした。大学に入ると、周りの友人たちが当然のように読書に親しみ、本の話題を出すことに焦って、見よう見まねで読書をするようになりました。そして、ある作家の作品にどハマり。この方と仕事がしたい! と強く思い、理系の学生でしたが、出版社に就職することを決めたのでした。
 わたしの人生を大きく変えたこの作家が、久々に新潮社でお仕事をなさると聞きつけたのは入社2年目の時。当時は営業関係の部署にいましたが、若気の至りで「仕事を手伝わせてください!」と初対面の担当編集者に直談判。熱意?を買われて、憧れの方の本づくりに携わることができました。
 振り返れば、無謀ですしレアケースだとも思いますが、その先輩編集者や上司の器の大きさには今でも感謝しています。もし今同じように声をかけてくる若い社員がいたら、応援したくなります。新潮社は、若い人にどんどんチャレンジさせてくれる風土が根付いていると思います。

ある日のスケジュール

6:15
起床 夫と中高生の子どもたちのお弁当を作る。
8:00
家族を見送ったら、パソコンに向かってメール&Teamsチェック、スケジュール確認。
ここで、ある程度の業務はさっさと済ませてしまう。
11:00
出社。
12:00
会社で一番楽しみなランチタイム。社員食堂が日々のモチベーションです。
13:00
午後の業務スタート。契約書作成や、毎日大量に寄せられるお問合せへの応対。
15:00
某制作会社と某作品の映画化について打合せ。
原作への愛とそれを生み出した作家への敬意をしっかりとお持ちで、
よいかたちで映画化が成就すればよいなと願う。
17:30
脱兎のごとく退勤。
19:00
帰宅→すぐ夕食作り(同時にビールを飲み始める)。
19:30
バラエティ番組か野球中継を観ながら夕食。
10分ほどで食べ終え、風呂を沸かし、洗濯物をたたみ、食器を洗い、翌日の弁当と夕食の下準備をしつつ、
子どもたちとの何気ない会話から最近の流行を知る(仕事につながることも)。
22:00
入浴してやっと一息。飲みながら動画を観たりSNSを眺めたり。
この時間に数学の問題を解くのも好きです。
23:00
ラジオかポッドキャストを聴きながら寝る。

Off-Time

 昔から旅行とライブが大好きです。ライブはどこでも気軽に遠征するので、そのついでに1~2日ひとり旅を楽しんでいます。
 昨年は家族旅行も含めて、国内に10回出かけました。そして長年の悲願だった47都道府県すべて踏破達成! それでも行きたいところはまだあるので、日々旅行のプランニングをしています。
 昨年、和歌山からフェリーで徳島へ渡った際、船上から見た淡路島の大きさに圧倒されました。関東にいると分からない感覚で、「百聞は一見に如かず」を改めて痛感しました。


淡路島と徳島県を結ぶ大鳴門橋が遠くに見える。

わたしの「人生の一冊」(新潮社刊)


三浦しをん『格闘する者に○』

 出版社への就職活動をしていた実体験をもとにしたデビュー作。まさにわたしの就活中に発売されて、夢中になって読みました。入社後、しをんさんとお仕事させていただいたのは光栄です。同世代の方がずっと第一線で活躍されている姿に励まされています。

就職活動中の皆さんへ

 新潮社の従業員は500人弱、そう多くはありません。そのせいか、学生アルバイトから役員までみんなお互いに「さん」付けで呼び合う習わしです。部長、編集長など役職名では呼びません。社長だけは「社長」と呼ばれていますが、「隆信さん」と呼んでも返事は返ってくると思います笑。
 この風通しのよさが心地よくて、つい人生の半分をこの会社で過ごしてしまいました。
 じつはここ数年、面接官を担当しています。面接官は決して志望者を落とそうとしているのではなく、「次の面接に進めるにはどこを見たらよいのかな?」と真剣に向き合っています。
 どんな本が好き? この漫画家に次に描いてもらいたいテーマは? 週刊誌記者になったら追ってみたい事件は? 気になる社会現象は? あなたの好奇心をぜひESや面接で教えてください。
 最後に、Netflixで配信されているtimeleszのオーディション番組は、素晴らしい「面接ドキュメンタリー」です(一部YouTubeでも視聴可能)。面接をする側の心境や判断基準、目のつけどころに大いに共感するとともに、学ぶところも多いです。ぜひ観てみてください。

海外出版室

Y・Mさん