社員紹介

企業マーケティング/ビジネスプロデュース部

S・Yさん

2006年入社。
週刊新潮編集部、広告部、著作権管理部を経て、2023年より広告部
(現・ビジネスプロデュース部)

新潮社への入社理由

 通り一遍ではない、深い洞察を含んだコンテンツを世に送り出し続けているという印象があって、よく本を読んでいた出版社だったのがきっかけです。文学を勉強する学生でしたが、本棚で一番多いのは新潮文庫の小説でした。働いていて感じるのは、社員一人一人の個性やこだわりが強い一方で、「いいものを作りたい」という気持ちは共通しているということです。

仕事の紹介

 ビジネスプロデュース部、という部署にいます。
 何をしているのか分かりづらいと思いますが、元々は広告部という名前で、雑誌の広告営業をしていました。もちろん今もしているのですが、昨今は、雑誌の誌面に広告を入れてもらうだけではなく、動画制作やイベント開催、コンテンツの活用など、選択肢がどんどん増えてきています。
 既存の手法にとらわれず、新たなビジネス(仕事)をプロデュース(作り出)していくこと、新潮社が持つコンテンツの魅力や強みを、さまざまな企業のマーケティングに役立ててもらうための提案に、日々知恵を絞っています。例えば、マンガのキャラクターとコラボした商品を開発したり、企業のキャンペーンのために作家さんにショートストーリーを書き下ろしてもらったり。
 自分はマンガや文芸のIP活用提案がメインですが、それ以外にも何かビジネスになりそうなことがないか、従来とは違う形でもチャレンジしていくよう心がけています。クライアントのニーズに対応することでコンテンツ自体の力も高めていける、そのような取り組みができることが理想です。
 社内調整も大切な部署ですので、根気よく取り組める方、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。

新潮社が誇る多彩なIPの魅力を、展示会で説明中。

入社後一番の思い出

 ハワイ出張が思い出深いです。

 ファッション誌の撮影で、クライアントである水着会社の方と一緒にハワイロケに同行しました。予約しておいたタクシーに乗って撮影場所に向かおうとしたのですが、何を間違ったのか、黒塗りの観光用リムジンが来てしまいました。

 とりあえず乗り込んだものの、クライアントの方も戸惑い気味。いざ撮影場所に向かおうにも、何しろ車体の長いリムジンなので、道が全く曲がれない……あっという間に編集部のロケバスに置いて行かれてしまい、慌てて電話して、普通の車を呼んでもらうことになりました。

 なんとか撮影には間に合ってことなきを得ましたが、大変焦りました。ただ、その水着会社の方にお会いすると、その時の話を面白おかしく思い出してくれるので、結果オーライということでしょうか。

 単なる失敗談で恐縮ですが、仕事をしていると色々あるなと思いました。

「ある日のスケジュール」

7:30
起床。妻と分担して、子供の朝ごはんを用意したりなど。
9:00
子供を保育園に送り届けた後、バスと電車で通勤しています。
10:00
出社。メールや電話対応など。企画の進捗をチェック。スケジュール通りに進めばいいのですが、えてして思わぬトラブルや想定外の依頼が発生しがち。差配するために結構集中力を使います。
12:00
昼食。社食は本館・別館にありますが、別館派です。神楽坂の散歩も兼ねて、近所のお店に食べに行くこともしばしば。
13:30
広告会社の方と打ち合わせ。企画書をもとにコミック作品を紹介して、コラボのプレゼンをします。興味を持ってもらえるよう、説明の仕方にも気を配ります。先方に出向くこともありますが、最近はオンラインが増えました。
15:00
社内打ち合わせ。新しい企画の相談をしたりします。作品ごとに様々な事情や条件が出てくることもあるので、できるだけ詳しく状況をヒアリングします。
16:00
企画書の作成。新しい案件を生み出すきっかけになるものなので、丁寧に作業しながらもスピーディに提出できるものを作ります。また、打ち合わせを踏まえて内容を更新したり、方向性を練り直したりすることも重要。
18:00
退社。妻にお迎えを任せている日は、ちょっとお酒を飲んで帰ることも……
20:00
酔いすぎないうちに、帰宅。
22:00
子供が寝た後は、妻と一緒に配信ドラマを見るのがリラックス・タイムです。
24:00
ドラマの感想を言い合ったあと、就寝。

Off-Time

 全国のミニシアター巡りが趣味です。印象的だったのは茨城県の「あまや座」。ロードサイドのスーパーの駐車場に突如現れる黒い映画館。どうしてこんなところに?というスポットを発見すると、静かに興奮します。

プレハブ小屋ではありません。立派なミニシアターです。

わたしの「人生の一冊」(新潮社刊)

 学生時代に背伸びして読んだ美術の批評本。本当に面白かったです。知らない作家や作品が取り上げられていましたが、それでも大いに知的好奇心を刺激されて、美術は大変奥の深い世界であり、何が問題にされているのかを垣間見ることができました。著者の勤める大学まで行って、サインをもらったことも懐かしいです。

『日本・現代・美術』 (椹木野衣)

就職活動中の皆さんへ

 私が就職活動をしていたのはもう随分前になるので、今とは状況が違うとは思いますが、とにかく皆と横並びで就職活動することに違和感が強かったです。こだわって出版社ばかり受けていたところで、運よく新潮社に入ることができましたが、最初の面接に向かうために神楽坂の駅から階段を登ってきたときに、「この場所は雰囲気がよさそうだ」と感じたことを覚えています。無責任なことを言うようですが、時には「直感」を信じてみることも、何かを決めるきっかけになるかもしれません。

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