人を知る
PEOPLE SHINCHOSHA
Profile
2022年入社。
営業部コミック販売に配属。
入社後一番の思い出
初めて書店でのイベントの運営に参加した日のことが印象に残っています。
ある先生のサイン会で、僕は整理券を確認する係でした。進んでいく列を見ながら、「みんなこの作品が好きなんだな」などと、当たり前のことをぼんやり考えていたのですが、時間が経つにつれて次第に、遠くから来ている人もいるのかなーとか、「今日サイン会に行ってくるんだ」みたいな自慢を誰かにしたりしたのかなとか、サインをもらえて嬉しい気持ちをツイートしたり話したりするのかな、などと、いろいろなことが気になってきました。そしてそれらのことを考えているうちに、「お互いの顔も存在も知らずに生きている人たちが、同じものを好きになったり、楽しみにしたりすること、その瞬間」がいかに特別なものであるかということを思いました。
僕がこれから頑張ろうとしている仕事の目的のひとつは、このような瞬間をつくることにあるのではないかと考えています。
ある日のスケジュール
- 7:30
- 起床。ラジオが好きなので前日夜の番組(83 Lightning Catapult)を聴きながら朝食(昨晩の鍋)を食べます。
- 8:30
- 出社前に30分ほど読書。
- 9:30
- 出社。取次からの注文に目を通し、数を調整しながら出庫していきます。
- 10:00
- 営業部の週礼。各ジャンルの担当者から売れ筋の書名や重版情報などが共有されます。この情報をもとに担当書店の方と話をします。
- 12:00
- 社食でランチ。ターメリックライス大盛りにポークカレー。福神漬けとラッキョ。
- 13:00
- 月刊コミックバンチ・くらげバンチをチェック。
- 15:00
- 担当書店に行き、売れ行きデータの共有・新刊の説明。会議後は書店の中を隅々まで歩き回り、他社の新刊や拡材などをチェック。
- 18:00
- 退社して小石川運動場へ。この日は新潮社サッカー部の活動が…。
- 21:00
- 帰宅。ウクレレの練習。
- 22:30
- 就職で大阪に行ってしまった友達と電話。
- 23:00
- 日記を書きます。
- 23:30
- 寝る前に読書。
- 0:30
- 就寝
Off-Time
芝居を観ることが好きです。ひとつのシーンが目の前で確かに立ち上がっていく光景、めったに出会えるものではないけれどそこには深い感動があります。この日は東京芸術劇場シアターイーストで、玉田企画『영(ヨン)』を観ました。영(ヨン)と良平が二人きりで話すシーンが素晴らしかったです。帰りに韓国料理を食べました。
最近観たものだと中野坂上デーモンズ『鬼崎叫子の数奇な一生』も面白かったです。2022年12月にも新作があるようなので楽しみに待っています。
就職活動中の皆さんへ
とにかく準備が大事です。これまでの人生で起きた出来事、考えていたこと、ひとつずつ思い出していきましょう。注意深く。丁寧に。人生などという大仰な言葉からはこぼれ落ちてしまうような、ささやかな記憶こそがあなたを語ります、手を伸ばしましょう。そしてそれらの記憶をひとつずつ、大切な誰かに話していきます。何度も話しましょう。正直に話しましょう。たくさん話しているうちに、そういえばあんなこともあったなあ、なんて蘇ってくる記憶があるかもしれません。その話をまた、誰かにしてみましょう。これを繰り返します。そこから出発します。このような準備をして挑んだ一年目の就活は全敗でした。
問題はここからです。同じような準備を継続、かつ精度を上げて臨んだ二年目の就活ではいくつかの内定が出ました。そのタイミングで「仕上がった」のでしょうか。
このページを見ているあなた、今からなら間に合います。自分なりの方法であせらず準備してみてください。