人を知る
PEOPLE SHINCHOSHA
Profile
2005年入社。
営業部、yomyom編集部、出版部文芸第二編集部を経て、2014年より出版企画部企画編集部。
入社後一番の思い出
営業部時代、学生の頃に好きだった単行本が新潮文庫になっているのを訪問先の書店さんで見つけました。調べると、在庫は大量に! 手書きPOPを作り親しい書店さんにお願いして仕掛けてもらったところ、びっくりするくらいよく売れてその後何度も重版がかかりました。当時の驚きと興奮は今でもよく覚えています。
矢部太郎さんの『大家さんと僕』が初版6000部から80万部超えの大ヒットになったのも、忘れられない出来事です。「これは絶対に面白い!」と確信した作品が、想像以上に多くの読者の方に受け入れられることは、編集者という仕事の大きな喜び、やりがいのうちの一つだと思っています。
ある日のスケジュール
- 7:00
- 起床。ラジオ体操。大騒ぎの子どもたちを保育園に送り出す。
- 9:00
- 出社。エンジンがかかるのが遅いタイプなので、午前中はメールの返信をしたり、Amazonのランキングや担当の本の売れ行きを確認したりします。新聞や雑誌、ネットニュースなどもチェック。ゲラが進行している場合は、編集部に人が少ないこの時間帯に集中してやることもあります。
- 11:30
- 昼食。毎日、社員食堂で食べています。出てくるのが早い、安い(一食200円!!)、そしてあの平松洋子さんも絶賛された美味しさ! ご飯中心の食堂とパン中心のカフェとの2か所あり、社員の憩いの場となっています。社食は新潮社自慢の施設です。
- 12:00
- 装幀室の方と3ヶ月後に刊行予定の本のカバーの打ち合わせ。どんなカバーがいいか、編集長も一緒に相談します。
- 13:00
- 著者とオンラインで打ち合わせ。
- 14:00
- 4ヶ月後に刊行する本の入稿準備を進める。
- 17:30
- 退社、保育園に子どもを迎えに行く。
- 22:00
- 読書や趣味の映像を見たり、持ち帰った仕事がある場合はそれをしたりします。
- 0:00
- 就寝
Off-Time
宝塚観劇とラジオを聴くことが今の一番の楽しみです。宝塚の専門誌『歌劇』『宝塚GRAPH』を定期購読しています。ラジオは特にお笑い芸人さんの番組が好きで、ラジオをきっかけに原稿をお願いすることもあります。ラジオは活字と相性がいいと思うのです。radikoができてから地方の番組も聴けるようになり、楽しみが倍増しました! いつかラジオに関する本も作ってみたいです。
就職活動中の皆さんへ
私が就職活動をしたのはもう20年近く前で、スマホもなければSNSも今ほど盛んではありませんでした。それでも、就活をする上で今の世代の方にも変わらないこととして伝えられるとすれば、当時、ある先輩から聞いた、「エントリーシートは週刊誌の中吊り広告だと思って書くこと」でしょうか(週刊誌の中吊り広告自体がもうないですが……)。政治・経済・スポーツ・芸能・文学など、様々なジャンルの記事が並びつつも、各雑誌の芯となる特色はちゃんと感じられる、というように、経験してきた色々な出来事を振り返りながら、自分の「芯」となる部分を見つけられたら、どんな面接でもきっと楽しく乗り越えられるように思います。とはいっても、就活のために特別な体験をする必要はまったくなく、どんなに小さなことでも構わないので、これまでの経験で自分の心が動いたことを具体的に伝えて頂くと良いのではないかと。「自分を大きく見せず素直でいること、具体的に伝えること」を私は心がけていました。