人を

PEOPLE SHINCHOSHA

出版部
N・Nさん

Profile

2010年入社。
新潮45編集部を経て、2014年より出版部。

入社後一番の思い出

「一番」を決めるのは難しいのですが、「はじめて」と結びついていることが、やはり印象深いです。ひとつは、はじめての作家インタビューで、田辺聖子さんのご自宅に伺ってお話を聞かせていただいたこと。もうひとつには、はじめて自分宛に原稿をいただいた、大好きな作家・川上弘美さんの短いエッセイ。さらには、はじめて自分が執筆当初から刊行まで関わった一冊が書店に並んでいるのを見たとき。すみません、3つになってしまいましたが、どれもそのときの感動が本当に忘れ難いです。

ある日のスケジュール

9:30
起床。取材や出張がなければ朝はわりと遅め。ただ、働き方は個人の裁量に任されている部分が大きく、編集部には私のような宵っ張りとは真逆の、早めに来て早めに帰る「朝型」編集者も多数います。
10:00
ワイドショーを横目で見つつ支度、メールチェックなど。
11:00
作家さんと次作の構想についてリモート打ち合わせ。
13:00
出社。校閲から戻ってきたゲラをチェックし、編集者目線での疑問を書き加えていきます。
15:00
装幀担当者と打ち合わせ。この小説に合うのはどんなイラスト? それとも写真? 帯幅や紙の質感は?等々、作品の顔となるイメージを決めていくのは、毎度ワクワクしつつも悩ましい……。その点、社内に装幀デザイナーがいて気軽にいろんな相談ができるのはありがたいです。
16:00
プロモーション部や営業部と販売戦略の打ち合わせ。日々多くの新刊が書店に並ぶ中、担当作をどう売り出していくべきか、アイディアを出し合います。
17:00
メールで短編原稿を落掌! 待ってました! 最初の読者になれる喜びは何物にも代えがたいです。印刷して読み、感想をお送りします。
19:00
作家の方と会食。最近面白かったドラマや漫画から、次作の構想まで、美味しいものを食べたり飲んだりしながらだと話も弾みます。
23:00
帰宅。おすすめされた海外ドラマを早速視聴したり、気になっていた新刊を読んだり。
3:00
就寝。

Off-Time

 大学のサークルをきっかけに、アイリッシュハープの演奏を続けています。音楽を聴いたり弾いたりするのは大好き。大事な息抜きです(たまに趣味が作品に生かされることも……?)。

就職活動中の皆さんへ

 だいぶ前のことになってしまいましたが、就活中は、世間の「働いている大人」が皆偉く見えたような覚えがあります。でも、就活は、優秀かどうかみたいなことより、結局「相性」の問題が一番大きい気がします。だから、あまり落ち込んだりせずに、自分に合う企業を探すんだ、という気持ちで乗り切ってほしいです。
 自分という人間が企業側からどう見えるか、ということを意識しての準備や戦略はもちろん必要ですが(特にESから受ける印象を覆すような意外性の演出は食いつかれやすいし話を展開させやすい)、かといって、合わないところに無理に自分を合わせても後々大変で、「中の人」との相性が良さそうな企業とうまくマッチングするのがベストなはず。私自身の経験を振り返っても、面接官との雑談(?)がなんだか楽しくて、会話のキャッチボールが続くところは、通りやすかったです。準備はしっかりしつつ、面接では会話を楽しむことを意識する、がおすすめです。


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