内定者一問一答座談会

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内定者一問一答座談会

26年度新卒採用で新潮社に内定した3名が集い、一問一答座談会を開催!
新潮社の印象や選考の思い出、入社の決め手、27卒就活生の皆さんへのメッセージなど本音でお届けします。

26卒内定者

Oさん

関西在住、
国立大文系

Tさん

関東在住、
私立大文系

Mさん

関東在住、
私立大文系

Q.1 就職活動はいつから、どんな軸でおこなっていましたか?

僕はサークルの音楽活動や書店アルバイトも長く続けていたので、大学3年生の9月頃から始めました。ちょうど出版社の本選考が冬から春にかけてだったので、出版業界以外は目に入らなくなり、まずはWEBテストの対策をしました。
明確な軸は「本」。本に関わりたいという気持ちだけです。出版社を受けている人が周りにおらず、あと頼るのも嫌だったので孤立無援でやっていました。

私は3年生の5月頃で、本格化したのはやはり出版社の本選考から。就活の軸は「面白そうな仕事ができるか」が第一でした。
出版サークルにも入っていて、小さい頃から本も好きだったので出版社を志望していましたが、他にも大学での研究分野に関わる業界など、幅広く見ていました。
でも就活中に、「出版社のESは書くのが楽しいのに他の業界だと思ってないことも書かないと埋まらないな……」と気が付いて、そういうところでも出版社に気持ちが固まっていったと感じます。

私が始めたのは3年生の6月、7月ですね。ESを書いたりインターンに参加したりしていました。大学入学前から「出版社に入ろう!」と思っていましたが、色々な世界が知りたくて他業種のインターンにも参加しました。
出版社志望だったものの何のジャンルをやりたいかは決まっていなくて、大学のゼミを通してジャーナリズムの道を志すようになりました。それで就活では新聞やテレビも受けましたが、最終的には初心の出版社に決めました。

Q.2 新潮社の選考で印象に残っていることはありますか?

実は書類選考から最終面接まで、ずっと「だめかも」と思いながら受けていました。
でも新潮社の面接官の方と話したいという気持ちはずっとあって、おすすめの飲食店まで聞きました(笑)。それで帰りに「あんなこと聞いてよかったのか……?」と頭を抱える。それでも毎回合格をいただけたので、手応えがないのにうまいこと進むなあと。振り返ってみると、自分らしく笑って話せたという印象はあります。
おすすめしてもらった新潮社近くの中華屋さんの炒飯、おいしかったです!

私は3次面接で、「ESを読んでいると、怒りが根底にあるようだけどどうなの?」と指摘されたことです。怒りというほど爆発的ではないけれど、確かに、大きな価値観をそのまま受け入れるのではなく、きちんと自分の目で捉えて考えたいタイプで。
そんな自分でも気づいていなかった自分の性質、出版社に入ってやりたいと思っていたことの根底にあるものを、面接官の発言で気づかされたのは他の出版社の選考ではなかったので、強く印象に残りました。

私は2つあります。最終面接の時にまず扉をあけて中瀬ゆかりさん(文芸事業本部執行役員)が目に入って、テレビやYouTubeも見ていて大好きだったので、面接してくださるのが嬉しかったです(笑)。
あとは最終面接で、ESの趣味の欄に書いていた好きなウイスキーについて聞かれたこと。新潮社ではどの面接でも好きなものの話を積極的に聞いてくれました。それこそ1次面接は15分と時間も短いのに、私が特技に書いた「利きみかん」の話を最後の2、3分で質問されました。どこの県産か当てるというものなんですけど、「この話をこんなに深掘りしてくれるんだ!」と(笑)。

私も最終面接で、特技の「パピルスを作る」について聞かれました。古代エジプトで植物を使って作られていた紙なのですが、面接官の方に「作ってどうするんですか?」と聞かれ、「作るのを楽しんでいます」と言ったら、「そうだよね~」と納得されました(笑)。

僕も知らない国で変わったジュースを買うのが趣味なのをESに書いていたら、3次面接で質問されて、「行きつけの自販機」の話で盛り上がりました(笑)。

Q.3 新潮社への入社理由は何ですか?(特に惹かれたポイントや決め手)

僕はもともと新潮文庫をはじめ刊行物が好きでしたが、選考を重ねて「新潮社に入りたい」という気持ちが一層強くなりました。個人的にはままならない面接だったのに「いいじゃん」と認めてくれたのが、相性がよいのかなと。また、そういうままならない自分を受け入れてくれる懐の深さを感じ、もっと好きになりました。

途中で落ちた他の会社は、質問と自分の答えがかみ合っていないと感じたり、聞いてほしいことを聞いてもらえなかったり、想定外の質問にうまく答えられなかったりで、求められているものと自分が出したいものがずれている感じがしていました。
それが新潮社では自分の素で面接が受けられて、想定外の質問も自分の言葉でちゃんと答えられ、面接後の後悔も全然ありませんでした。やっぱり相性がよかったのかなと思います。

私は、新潮社の面接官の方々が一番楽しそうに話を聞いてくれたことが理由です。
採用選考では仕方ないのかもしれませんが、相手の落ち度を判断するための質問もよくある中で、新潮社ではそういうものが一切ありませんでした。学生の話を聞いてくれているという誠実さが嬉しく、ここでは自分らしく働けそうだと感じたのが決め手でした。

Q.4 新潮社にはどんな印象がありますか?
それは就活前と内定後の今、変わりましたか?

もともと新潮文庫が好きでずっと読んでいたので、その印象が強いです。高校時代に読んだ梶井基次郎の『檸檬』をきっかけに新潮文庫を手に取ることが増え、大学に入って本格的に集め始めました。書店バイトでは新書・文庫担当ですが、自宅の本棚にも新潮文庫のコーナーがあり、書店と同じく整理番号順に並べています!
書店では新潮文庫の棚が一番大きく、大正から昭和そして現代、新潮文庫nexまでと、伝統と新しさの両方を備えた会社だと感じていました。それは面接を通して、懐が深い会社だからこそ可能なのだと、思い至りました。

まずは文芸がメインの会社であり、自分の志望である週刊誌を他誌と読み比べても芸能が少なく、硬いイメージがありました。私はスーツではなく私服で面接を受けていたんですが、他の出版社の選考だと私服の就活生はわりと見かけたのに、新潮社は周りみんなスーツ。そこも「おお……!」という感じでした(笑)。
でも面接では、好きなことについてフランクに聞いてくださり、内定後の懇親会で先輩社員の皆さんと話しても、とても和やかな雰囲気の会社だと感じました。

私は文芸とジャーナリズムどちらも重視していたので、それができる他の出版社と比較しながら受けていました。出版社の選考を受ける中では「ここは古い体質の会社かも?」と懸念することもあったのですが、新潮社はそれがなかった。Oさんも話していた通り、伝統も新しさもある会社なんだと思います。特に、第2志望だった営業・プロモーションでどんな新しいことをやりたいのか熱心に聞いてくれて、すごく印象が変わりました。

Q.5 就活生に伝えたいことは何ですか?(就活時にやっておくとよいこと、面接のアドバイス等)

僕は事前準備が不十分なままいきなり出版社の本選考だったので、余裕がなく、特に1~3月頃は友達の誘いも断っていました。それまでは元気印でやっていたから周りにも心配されて。本来の「明るく楽しく面白い自分」を面接でも見せたかったのに、それができる精神状態じゃない、ということがありました。だから皆さんも、行き詰まったらちゃんと一休みして、笑顔を忘れないようにすることが大切です。
また、出版社の面接では本の話を沢山します。これまで読んできた本をもう一回読み返し、読んだら感想を書いておくとよいと思います。
僕は以前から新潮文庫の『ほんのきろく』を活用して読書記録をつけることを習慣にしていました。これは面接会場にも持っていき直前まで読み返せて、実際にしっかり話すことができたのでよかったです。

最初は業界を狭めず幅広く見るのもいいと思います。あとになって「この業界もよかったかも」と後悔しないためにも、気になった会社の説明会は行ってみてください。
そして出版社を受けるにあたっては、万全の準備をすること。私もマスコミ塾に行き、面接の想定問答も作り、ESの設問にないことでも自分らしさが伝わるエピソードは話せるようにしておきました。あとOさんと同じく、好きな本について言語化できるようにすること。そんな風にやり切った上で「本番は好きにやろう!」と思えたのがよかったかもしれません。準備はやって損はありません。
それから、私も出版社の選考が重なってしんどくなってしまった時は、「今日は終わったら飲みに行く!」など決めて、気持ちを緩める日を作っていました。

私もふたりと同じで、まず思考の整理と言語化は、本を読んだ時も本以外でもやるようにするのが大事だと考えています。
実は私は就活が得意なほうで、就活中も友達のESや面接の手伝いをしていました。見ていると、やっぱり思考の整理ができていないと曖昧なことを言ってしまいます。是非、小さなことから論理立てて説明できるよう心がけてみてください。
あと緊張の対処法として、面接の入室時はものすごく大きい声ととびきりの笑顔で「こんにちは!!」と挨拶をしていました。面接官の方が明るく返してくれたら安心しますし、そうじゃなかったら闘いを挑む気持ちになれます(笑)。自分のテンションを上げるのにも効果がありました!

強いですね(笑)。最後に3人共通する思いとして、「新潮社の面接は楽しい」。それが一番伝えたいことです。是非皆さんも楽しんでください。

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